イーマーケットマガジン
2006/6/4 1光年って何キロなのよ?(編集長の科学シリーズ)
映画やテレビの科学オタク系番組でよく耳にする「○○光年」って何よ?
今回は隠れ科学オタクの編集長がお送りする「科学シリーズ第1弾」です。
1光年とは、現代科学(相対性理論)ではこれ以上の速度はないと言われている光速(秒速約30万キロ)で1年かかる距離、約10兆キロのことを言います。
地球から太陽までの距離が約1.5億キロ(光速で約8分)、無人探査機が何年も
かかって、やっとたどりつく土星までの距離が約14億キロ(光速で約1時間強)、たどりつくことさえまだできない冥王星までの距離が約60億キロ(光速で約5時間半)ですから、1光年=10兆キロなんて途方もない距離。
現在のところ人類の最先端といえるスペースシャトルの速度はマッハ20〜25。
マッハとは音速のことで時速約1,200キロですから、スペースシャトルは時速約25,000〜30,000キロということになります。
ってことは、スペースシャトルで1光年の距離を飛ぼうとすると・・・
な、なんと、約40,000年っ! あぁ、人類ってちっぽけ。
まぁスペースシャトルじゃ、土星に行くのだって約6年もかかりますからね。
その前に燃料もちませんけど・・ ( ̄へ ̄:
でも映画なんかだと、他の星からジャンジャン宇宙人がやってくるんですけど、あれってどうなのよ?
人類の住む太陽系がある銀河系には約2,000億もの恒星(太陽みたいな輝く星)があって、宇宙には銀河系のような恒星の塊が約1,000億もあると言われています。
これだけあれば地球のように進化した生物がいる星があってもおかしくないでしょうが、太陽以外で、一番近い恒星でさえ、実は約4光年も離れています。
銀河系って、恒星が2,000億も集まってて、最上段の画像のように密集しているように見えても実はスカスカなんですね(星が光ってるので密集して見えるんです)。
おそらく、いきなりすぐ隣の恒星系に宇宙人はいないでしょうから、本当にいたとしても遠くの星だと思って間違いないでしょう。
隣の恒星に行くのでさえ、20万年もかかるロケットしかない地球。
もし宇宙人がいて、地球にジャンジャン来てるなら、その文明は、はかりしれません。
間違っても、ペコポン(地球)人がまともに戦って勝てる相手ではないのです。
ちなみに、編集長が小さいときお世話になったヒーローである「ウルトラマン」は、M78星雲からやってきてたそうですが、M78星雲は300万光年も離れたところにあるそうです。
そう考えると、こんな遠く離れた地球なんかを救うためにやってきたウルトラマンってホント良いヤツだし、わざわざ地球を狙ってわんさかとやって来る宇宙人には呆れるばかりです。
ってな感じで、くだらない話をしている間にそろそろお時間が来たようです。
2,000億もの星の塊、銀河系は直径約10万光年、おとなりの兄弟銀河であるアンドロメダ星雲までは約230万光年、そしてこの宇宙の果ては150億光年と言われています。
想像し難い距離ではありますが、これから続けるかもしれない「編集長の科学シリーズ」では必須です。
1光年は10兆キロ! みなさんも必ず覚えてウンチクたれて下さい。 友人は減るかもしれませんが・・
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