イーマーケットマガジン
2008/1/27 節分の「太巻き丸かじり」は大阪商人の陰謀だった
もうすぐ節分、あちこちのコンビニで「太巻き寿司」予約受付のポップを見かけるのも年中行事になりました。
恵方を向いて「太巻き寿司」を丸かじりすると、幸運が訪れ・厄を祓うという言い伝えは元々、大阪特有のものが全国へ飛び火して今のブームになりました。
実は知る人ぞ知る仕掛け人が存在していて、「大阪出るとき連れてってぇ〜」のTVコマーシャルで有名な「たこ昌」の社長が、1977年当時、海苔の販売促進策として(大阪)道頓堀で実施したイベントがブームに火をつけたそうなのです。
ただし、この風習は江戸時代末からあったそうで、「恵方巻き」と呼ばれ、やはり大阪は商人の街である「船場(せんば)」あたりで、商売繁盛祈願の行事として生まれたとか。
この風習を作ったのも、蘇らせて「(海苔)太巻き」をブームにしたのも、浪花の商人(あきんど)とは泣ける話ですね。
ちなみに恵方(えほう)というのは、その年ごとに違っていて、福徳を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいる方向だそうで、2008年の恵方は丙(ひのえ)の方位です。丙の方位と書いても分からない人が多いので、しばしば南微東(みなみ・びとう)と書かれています。 南南東より、やや南を指します。
ところで、節分そのものはいつから始まったかというと、こちらははるか昔、西暦706年に文武天皇の宮中で
厄払いの儀式としてスタートしたとか。
旧暦では、立春を今の正月と見ていたので、節分は大晦日にあたります。
厄払いの儀式である「豆まき」もこの時に行われたそうですが、これは中国から伝わったもので、こういう厄払いの儀式そのものは、孔子の時代(2600年前)には存在していたようです。
さあ、家族にウンチクを自慢しましょう。 「節分の太巻き丸かじりは大阪商人の陰謀なんだよ・・」と。
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